海外SFハンドブック [SF]
SFが好きだなどと公言しながらも、掲載されている作品群をながめると、読んでいない作品が多くて凹んでしまった。
でも、未読の作品が作品が多いということは、まだまだ読書する楽しみが残っているとポジティブにとらえることもできるかな(笑)
特に『ミニタリーSF略史』の章が興味深かった。ミニタリーSFの走りであるハイラインの『宇宙の戦士』などが陸戦主体の物語であるのに対して、90年代に入ると、宇宙艦隊ものが主流になり、21世紀に入ると、同時多発テロや中東での戦争を背景に、再び陸戦ものが増えてきたように、SFはその時々の時代背景反映して変遷してきているのだと気付かされる。
私にとっては、渺茫たるSFの海へと漕ぎ出す際の羅針盤の役目を担う座右の書となってくれそうである。
因みに、この本で紹介されていたジョージ・アレック・エフィンジャー著『重力の衰えるとき』が面白そうだったので、積読本に追加した。
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